オルゴール

これは、遥か昔に購入したドイツ製オルゴール。

今は昔、近くの教会に、パイプオルガンがあり、そこに月に一回、音大から先生が個人レッスンに来て下さって、私も生徒として参加していました。

昼間、空いていれば練習も自由で、まだ結婚して間もなく、子供もいなかった私は、頻繁に練習に行っていました。

時々、神父様がお留守の時に、代わりにミサや結婚式など頼まれて弾いていたこともあります。

勿論ご奉仕です。

パイプオルガンは、移動式のものでしたが、天井に届きそうなくらい大きかったし、鍵盤も2段、足鍵盤もフルスケールで、立派なものでした。

教会中に響きわたる荘厳な音は、言葉ではいい尽くせません。

そんな時、このオルゴールに出会ったのです。

大量生産ではなく、手作りのオルゴール。

ネジを回して、聞かせて頂きました。

チリンチリンと可愛い音で奏でる、モーツァルトのセレナーデ。

終わってから、お店の人と大笑い。

その理由は?

聞いてみればわかりますよ?

最後のクチャクチャになった手作り感。

可愛くて、そのまま連れて帰りました。

今も時々、荒みかけた私の心を癒やしてくれます。