一週間のベルリン滞在から、次に訪れたのは、ウィーン。
こちらも少し長目の6日間のステイ。

ゆっくりの滞在なので今回は、苦手のオペラに挑戦。
苦手?
はい。 実は、友人に誘われて、何回か行ったものの、毎回睡魔に襲われてウトウトしてしまう私。
ところが。
結論から言うと、ウィーンのオペラ座は おもしろい!
何故か?
それは、座席の前にモニターがあるからぁ! (チコちゃん風)

各々の席の前に小さなモニターが設置してあり、リアルタイムで訳詞が出るのです。
しかも、10ヶ国語以上の中から選べて、 勿論 日本語も有ります。
私は、オペラは全く素人。
でも、何故か私の周りには、数人のオペラ好きが・・・
付き合いの良い私は、多少の興味も手伝って、今回4回目。
初めて見たのは日本で、ヴェルディの 「 椿姫 」
椿姫は、馴染みの有るメロディーばかりで、あら、これも椿姫の曲だったのね・・と、うなずく事しきり。
でも、和訳は舞台の両脇の電光板に表示されるので、目玉が舞台と訳詞を左右に行ったり来たり。
そのうち疲れて、ウトウト(爆睡かも)
その後、パリで観た演目は、蝶々夫人と ドンジョバンニ。
アルファベットなので、仏訳と英訳が舞台の上に表示。
今度は目玉が上下に、舞台と天井を行ったり来たり。
やっぱり疲れてまたまたウトウト。
友人はと言うと、何百回も聞いたオペラは訳詞なんか見なくても、すっかり頭に入ってる様子。
物語に入り込んで充実。
とても羨ましいけど勉強不足だから仕方ない。
でも、ウィーンのオペラ座はモニターが設置してあるお陰で本当に楽しめたのです。
演目は再び「 蝶々夫人 」でしたが、悲劇の結末に涙まで出て来て・・そんな自分に更に感激。
今回は、オペラ座のホームページから、直接予約したので、備考欄に・・はるばる日本から行きます。どうか良いお席をお願いします。・・と、書いたからかどうか、1番前の真ん中の席。

すぐ前はオーケストラで、その先が舞台。
ちょっと目を下げれば訳が読める。
全然疲れない!
始めにチケットを見た時は、1番前の席と知って、ギョッとしました。
当然、字幕が天井に有ると思っていたんですもの。
目玉の上下どころか、首まで上下だわ! と思ったのです。
でも、このモニターのお陰で、今までで最高の席となりました。
将来は、日本でも座席などのリニューアルに合わせて、必ずこの仕組みが広がると確信しています。
そうなれば、今は敷居の高いオペラも、もっと身近なものになるに違いないと思うのです。
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